
下記の前提条件のもとに収集整理しています。サンプリング条件の設定や集計方法の違いから、他の類似のランキングとは結果が同一とならないと思われます。
(注1)対象は、2022年4月1日時点における上場企業(TOKYO PRO Market除く)で当該企業における外食事業売上比率(連結決算がある企業は連結ベース)が51%以上を基準に抽出しました。「外食」とは、消費者からみて「家の外で調理された料理・飲物を家の外で飲食する」ことをいい、ここでは、給食事業・遊興飲食業および料理品小売業(中食)を除いた「最狭義の外食」(フードビジネス総合研究所による定義)をその範囲としています。(例外として、株式会社ダスキンについて、外食事業比率が51%に満たないがその売上規模は300億円以上あるため、同社外食事業部門の売上高及び売上高伸び率のみ対象)。なお、例えば「デニーズ」等のセブン&アイ・フードシステムズは、それ自体は非上場企業であり、上場しているのはあくまで親会社のセブン&アイ・ホールディングスであるため、対象外。
(注2) 2021年4月期から2022年3月期の本決算を対象とした。
外食上場企業ランキング 2021 対象企業(五十音順)
アークランドサービスホールディングス/あさくま/アトム/あみやき亭/安楽亭/壱番屋/一家ホールディングス/うかい/梅の花/ヴィア・ホールディングス/SRSホールディングス/SFPホールディングス/エスエルディー/エー・ピーホールディングス/王将フードサービス/大戸屋ホールディングス/海帆/カッパ・クリエイト/カルラ/かんなん丸/関門海/木曽路/きちりホールディングス/ギフト/銀座ルノアール/串カツ田中ホールディングス/くら寿司/クリエイト・レストランツホールディングス/グルメ杵屋/グローバルダイニング/元気寿司/幸楽苑ホールディングス/コメダホールディングス/コロワイド/サイゼリヤ/サガミホールディングス/サンマルクホールディングス/SANKO MARKETING FOODS/JBイレブン/ジェイグループホールディングス/ジョイフル/すかいらーくホールディングス/精養軒/ゼットン/ゼネラル・オイスター/ゼンショーホールディングス/大庄/ダスキンフードグループ/WDI/力の源ホールディングス/チムニー/銚子丸/DDホールディングス/テンアライド/東京一番フーズ/東天紅/東和フードサービス/ドトール・日レスホールディングス/鳥貴族ホールディングス/トリドールホールディングス/日本KFC ホールディングス/NATTY SWANKY ホールディングス/日本マクドナルドホールディングス/ハイデイ日高/ハチバン/ハブ/浜木綿/バルニバービ/B-Rサーティワンアイスクリーム/ひらまつ/FOOD&LIFE COMPANIES/フジオフードグループ本社/フジタコーポレーション/フライングガーデン/フレンドリー/ブロンコビリー/ペッパーフードサービス/ホットランド/ホリイフードサービス/松屋フーズホールディングス/マルシェ/丸千代山岡家/モスフードサービス/物語コーポレーション/焼肉坂井ホールディングス/ユナイテッド&コレクティブ/ヨシックスホールディングス/吉野家ホールディングス/ライフフーズ/リンガーハット/ロイヤルホールディングス/ワイエスフード/ワイズテーブルコーポレーション(全94社)(株)は省略。商号は2022年4月時点。
(注)リンク先(企業別ページ)の業績数値は、最新年度のものに更新されていない場合があります。
(注)単位:百万円。カッコ内の数字は、2020年度の順位。企業名右の*は、連結決算。
・グラフ、コメントの無断転載を禁じます。サイト利用条件
【コメント】
■コロナ禍2年度目にあたる2021年度の外食上場企業売上高ランキング(ベスト10)は、上図のとおりとなりました。
■すなわち、1位がFF和風「すき家」主体に「ココス」や「はま寿司」等多業態展開のゼンショーホールディングス(6,585億3百万円。うち外食事業売上高5,789億28百万円)、2位がFF洋風「マクドナルド」の日本マクドナルドホールディングス(3,176億95百万円)、3位が「ガスト」等FR洋風主体のすかいらーくホールディングス(2,645億7千万円)、4位がFF回転寿司「スシロー」等のFOOD&LIFE COMPANIES、5位が「牛角」「かっぱ寿司」「大戸屋」等多業態のコロワイド(1,756億27百万円)、6位がFF和風「吉野家」やFF麺類「はなまるうどん」等展開の吉野家ホールディングス(1,536億1百万円)、7位がFF麺類「丸亀製麵」等のトリドールホールディングス(1,533億55百万円)、8位がFF回転寿司「くら寿司」主体のくら寿司(1,475億92百万円)、9位がFF洋風「サイゼリヤ」主体のサイゼリヤ(1,265億13百万円)、10位が喫茶「ドトールコーヒーショップ」や「星野珈琲店」等のドトール・日レス(1,093億63百万円)の10社です。
これらベスト10企業の顔ぶれに前年からの変化はなく、一部で順位が変動しました。
■10社のうち、増収が7社、減収は3社でした。
減収だったのはすかいらーくHD(△8.3%)、吉野家HD(△9.8%)、サイゼリヤ(△0.3%)で、すかいらーくHDと吉野家HDは前年から順位を落としています(順に、2位から3位へ、5位から6位へとダウン)。
増収7社のうち5社は増収率10%超で、最も高い伸びを示したのがFOOD&LIFE CO(+17.5%)、次いでトリドールHDとドトール・日レスHDが+13.8%でした。トリドールHDは10位から7位へとランクアップ、売上高は1,500億円を超し吉野家HDに肉迫しています。
■なお11位の日本KFCホールディングスの売上高は975億2千万円であり、上記ベスト10企業=売上高1千億円超の外食上場企業ということになります(非上場企業ではスターバックスコーヒージャパンも該当)。
■10社計の売上高は2兆3,476億23百万円で、コロナ初年度にあたる前年度と比べて6.3%増加しています。
(注)単位:%。カッコ内の数字は、2020年度の順位。企業名右の*は、連結決算。 ダスキン/フードグループのみ事業部門。
・グラフ、コメントの無断転載を禁じます。サイト利用条件
【コメント】
■近日、公開します。
外食上場企業総覧2022 ~コロナ禍における外食産業の業績分析~ /2021年11月発行/A4判316ページ/フードビジネス総合研究所
日本を代表する外食50チェーンの定量・定性データを収集・分析した調査年鑑/2020年9月発行/A4判130ページ/フードビジネス総合研究所