フードビジネス出来事・アーカイブス

外食業界の動向・ニュースの書庫

2021年2月

緊急事態宣言が延長、吉野家HDが京樽をスシローGHDに譲渡、ロイヤルHDの筆頭株主に双日、すかいらーくHDが初のTOデリバリー専門業態を出店、など。

【関連法規】
国による緊急事態宣言が延長。2月7日までのところ、3月7日までとする。栃木県のみ解除で、10都府県が対象。状況により期限到来前の解除もありうる。(2021.02.03)

【価格改定】
リンガーハットが価格改定。釣り銭・硬貨の受け渡し機会低減のため、税込価格の端数(1円単位)をなくす。税込表示への変更に合わせ、3月1日より。同時に、ちゃんぽんの麺増量無料サービスは廃止する。コスト高騰で継続が困難となった。(2021.02.08)

【決算】
日本マクドナルドHDが決算発表(20年12月期)。増収増益。連結売上高2.3%増の2,883億32百万円、親会社所有者帰属当期純利益19.6%増の201億86百万円。店舗数は純増14の2,924店舗(3期連続増加)、既存店売上高6.8%増(客数△8.5%と減も客単価+16.7%が寄与)。システムワイドセールスは5,892億28百万円で、創業以来最高値。(2021.02.09)

【決算】
すかいらーくHDが決算発表(20年12月期)。減収・赤字化。連結売上高は△23.2%の減収で2,884億34百万円。営業段階で赤字、親会社所有者帰属当期利益は△172億円。コロナ禍でデリバリー・テイクアウトに注力も既存店売上高△24.3%、店舗数も△139と大幅減(期末3,119店舗)。今後、中食・内食に裾野広げ「食の総合企業」への変革はかる。(2021.02.12)

【アライアンス・株主】
ロイヤルHD、総合商社の双日と資本業務提携。第三者割当増資により双日が主要株主・筆頭株主となる。厳しい経営環境下、自社単独での回復に限界感じ、9月以降提携先の選定に着手、12月頃より双日との提携につき協議開始した。(2021.02.15)

【経営者】
日本マクドナルドHD、代表取締役異動。サラ L.カサノバ氏に替わり日色保取締役が代表取締役社長兼CEO。カサノバ氏は代表権ある会長へ。3月26日付。日色氏はジョンソン・エンド・ジョンソン社長を務め18年に日本マクドナルド(事業会社)入社、19年3月より同社代表取締役社長兼CEO及びHD取締役。今回の異動で、HDと事業会社の代表取締役社長兼CEOを兼務することとなる。(2021.02.19)

【新業態・デリバリー対応】
すかいらーくHD、グループ初の「デリバリー・テイクアウト専門店」出店。2月26日、東京・新中野「GUSTO DELIVERY(ガストデリバリー)」。グループ既存店が宅配をカバーしていない空白エリアに出店。「ガスト」「バーミヤン」「から好し」3ブランドの個別メニュー及びこれらのコラボメニューを提供する。今年度10店舗出店予定。(2021.02.26)

【M&A】
吉野家HD、京樽をスシローグローバルHDに売却。吉野家HDの京樽に対する持株比率は100%で、全株式を譲渡する。4月1日付譲渡実行予定。スシローGHDはテイクアウト業態「京樽」やグルメ回転寿司「海鮮三崎港」等を陣容に加え、寿司に関し一層幅広い業態ミックスとなる。(2021.02.26)

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