日本の飲食業基礎データ

外食市場規模は、97年の29兆円をピークに24兆円にまで縮小。

「外食産業市場規模」を調べるには?(外部リンク)

公益財団法人 食の安全・安心財団 http://anan-zaidan.or.jp/ 
『外食産業市場規模推計値』 http://anan-zaidan.or.jp/data/

■外食産業の市場規模推計値を、外食の業界団体である日本フードサービス協会と農水省の外郭団体である食の安全・安心財団が毎年発表している。
これは、我が国の外食産業市場規模を知る上での、最も権威あるデータである。

これによると、外食市場規模は平成9年(1997年)の29兆円まで拡大を続けたのち、そこをピークにマイナス基調となっている。
平成26年(2014年)の数値は24兆3,686億円であり、ピーク時と比べると約4兆7千億円、16.2%も減少している。
これがいわゆる、「外食市場規模の縮小」である。

なおこの間、毎年縮小を続けたわけではない。平成17年(2005年)までは、8年連続で縮小を続けた。平成18年(2006年)と平成19年(2007年)の2ヶ年においては前年を僅かに上回り、外食市場規模の「底打ち」と言われていた。平成20年(2008年)にはリーマンショックによる外食不況が起こり、東日本大震災の起こった平成23年(2011年)の約22兆82百億円まで4年連続で縮小を続けた。ここを ボトムとして、直近3年は増加が続いている。

■一方、「料理品小売業」(「持ち帰り弁当店」・「惣菜店」等のいわゆる「中食(なかしょく)」)は、着実に右肩上がりの増加を続けており、平成26年(2014年)は約6兆77百億円となっている(前年比4.3%増)。外食がピークであった平成9年は4兆3千億円であったから、そこから2兆47百億円・57.5%も増加している。なお昭和51年(1976年)以降「料理品小売業」が前年比マイナスとなったのは平成20年(2008年)のみ(△2.2%)であり、それ以外の年は全て増加。金額のピークは勿論、直近の平成26年(2014年)である。

このように、大きくは「外食縮小・中食拡大」という図式が続いてきている。
(詳細は、上記「食の安全・安心財団」発表資料を参照。)

■なお「外食」に話を戻すと、ここでの「外食」には「国内線機内食等」・「宿泊施設」・「集団給食(学校・事業所・病院・保育所)」・「バー・キャバレー・ナイトクラブ」が含まれている。
これらを除いたものを弊社では「最狭義の外食産業」と定義し、そう呼んでいるが、この「最狭義の外食産業」にて市場規模の数値・推移をみてみる。
ピークはやはり平成9年(1997年)で、約16兆75百億円。その後一進一退を繰り返しつつ、平成16年(2004年)の約14兆65百億まで下降。そこから平成20年(2008年)まで4年連続増加した後、リーマンショック後の3年は減少。平成23年(2011年)の約14兆56百億円をボトムに、直近3年は増加しており平成26年(2014年)の数値は約15兆58百億円である。
「最狭義の外食」でみた場合、その動きは途中若干異なる部分はあるものの「平成9年がピーク、以降のボトムは23年で、24年からは増加が続いている」ことに変わりはない。


■外食産業、外食産業(最狭義)、料理品小売業の市場規模推移(H9年~H24年)(単位:億円)

外食産業、外食産業(最狭義)、料理品小売業の市場規模推移(平成9年~平成24年)

データ出所:(一社)日本フードサービス協会。「最狭義の外食」は「外食産業」の内数で、(一社)日本フードサービス協会のデータをもとにフードビジネス総合研究所で集計。

2015/06/29 「平成26年外食産業市場規模推計」発表に伴い書き改めました。
written by フードビジネス総合研究所・山縣英起 <無断転載はご遠慮ください。>