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上場外食75社の業績を総括(速報値発表)。2013年度は、「増収・大幅減益」。 (2014年5月25日)



外食上場企業・2013年度の業績総括(速報値ベース。途中経過・エッセンスを発表。)
2013年度(2013年4月期~2014年3月期決算)上場外食企業75社(※)の業績を集計(速報値)!



■外食上場企業全社(※)のトータル売上高は、4年度連続で増加した。その伸び率は4.4%で、直近4年度で最高値である(前年度の3.9%から0.5PT上昇)。個別に、売上高伸び率の上位企業(ランキング近日公開)をみると、今年度の上位企業には「M&A」により売上規模を拡大させた企業、低迷期を脱し回復を果たしている企業が多くみられた。


■その一方で、利益面ではマイナスとなった。本業での儲けを表す「営業利益額」はトータルで(対象全企業の営業損益合計額)、△18%と大幅減益となった。このマイナス幅は、08年度の△14%を上回り過去5年度で最大である。営業赤字となった企業の割合も、ここ2年度では低下していたが再び上昇し、全体の1割を超した。


■「営業利益率」(全社の営業損益合計額を、同売上高合計で除した数値)も、4.0%に落ち込んだ。前年度の5.1%から1.1PT低下、07年度以降最も低い数値となった。


■最終的な儲けを表す「純利益額」は前年からマイナス39%と、こちらも大幅減少(対象全企業の当期損益合計額)、2割近くの企業が当期損失を計上した。

(以上速報値。無断転載を禁じます。)


・・・上記の詳細や、店舗数・出退店数・売上原価・経常利益・ROA、業態別分析など、細部にわたる集計・分析結果は、本年9月頃に発行を予定している『外食上場企業総覧2014』第一章(外食上場企業の全体傾向・業態別動向分析編)に掲載いたします。

・・・前年度(2012年度)までのこれら詳細結果については、現在発売中の『外食上場企業総覧2013』(2013年10月発行)に掲載しております。

・・・フードビジネス総合研究所では、上場外食企業の業績データを2007年度より継続的に収集・加工・分析しています。/弊社が定義する「最狭義の外食」事業が売上高に占める割合が51%を超す上場企業を対象(一部例外あり)(※)10年度時点の該当企業を定期観測。親子上場・メガFCジー、吸収合併を考慮。

・・・こうしたデータ集計分析の「副産物」として毎年、「外食上場企業ランキング」を作成し、サイトに掲載しています。(今年度からは、新たな分析軸によるランキングも公開予定。)「外食上場企業ランキング2013」は、今週から順次、サイトにアップしていきます。


2014年5月25日
written byフードビジネス総合研究所