フードビジネス出来事・アーカイブス

「外食産業の動向・ニュースの書庫」

2011年5月

ユッケ集団食中毒うけ外食各社で生肉提供自粛相次ぐ、ゼンショーが連結売上高1位に(平成23年3月決算)、「丸亀製麺」が47都道府県への出店達成など。

■外食大手チェーンでの生肉提供自粛相次ぐ。フーズ・フォーラス社「焼肉酒家えびす」での集団食中毒事故を受け。レインズインターナショナル「牛角」では5日より、ユッケの提供を一時休止。「焼肉きんぐ」等の物語コーポレーションは1日より、安楽亭は3日より、さかい、あみやき亭は6日より、同様の対応。いずれも、自社商品の安全性に問題ないが社会的影響を考慮するとして。コロワイドグループ・アトム(「がんこ炎」等)では、もともと馬肉ユッケを提供しているため継続。(2011.05.07)

■「丸亀製麺」のトリドール、47都道府県への出店達成。5月9日、沖縄県・沖縄美里店で。11年3月末時点の未出店は徳島、沖縄の2県で、徳島には4月に出店した。9日現在の総店舗数は541。外食上場企業での47都道府県出店は10社に(FB総研調べ)。(2011.05.09)

■ワタミ、国内外食事業の構成比引き下げへ。介護・食事宅配の成長を加速。外食は、海外は積極出店(26店舗予定)も、国内は新規出店一時凍結、当初予定50店舗を8とし不採算店25前後を撤退へ。国内外食事業の売上構成比は、63%から53%へと10ポイント低下する。決算説明会にて12年3月期計画を発表。(2011.05.10)

■大戸屋が持株体制へ。7月1日付。持株会社の商号は「大戸屋ホールディングス」。ジャスダックへの上場は維持する。(2011.05.13)

■ヴィア・ホールディングス、連結子会社・NBKの株式放出。NBKは06年設立、08年にセラヴィリゾートより「北の家族」「ザ・ロックアップ」等を譲受け展開。ヴィアではNBKの連結離脱で24年3月期売上高は減少するも利益面では良化の見込み。(2011.05.13)

■WDI、中国に進出。7月、香港に100%子会社WDI Asia,Limitedを設立。今後のアジア地域への積極的展開のため。同社の海外展開は現在アメリカ(ハワイ含む)、韓国、台湾など8カ国・184店舗。(2011.05.13)

■ゼンショーグループが持株会社体制へ。10月1日付で移行、新商号は「ゼンショーホールディングス」。連結売上高が3,700億を超え「次の成長ステージに移行するため」「グループマネジメント体制さらなる強化」。上場は維持する。(2011.05.13)

■ゼンショーの連結売上高が外食上場企業一位に。13日発表の2011年3月期決算期売上高は前期から11.0%増の3,707億で、戦略的店舗閉鎖を継続中の日本マクドナルドHD(3,237億円/2010年12月決算)を500億近く上回った。営業利益額では40%増収も及ばず今年度は二位。店舗売上高ベースでは依然マクドナルドが一位。(2011.05.13)

■「平禄寿司」等展開のジー・テイスト(仙台市)、本社・店舗の被災により6月下旬開催予定の定時株主総会を延期。東日本大震災の影響が甚大で、被害額算定・決算内容把握に相応の時間を要するとして。開催予定日は7月29日。(2011.05.16)

■「大阪王将」のイートアンドがジャスダック上場。1969年に「大阪王将」オープン,97年「よってこや」事業開始。売上高146億44百万円(10年3月期)、店舗数は4月末時点で343(直営30・FC313。「大阪王将」279店舗。)上場予定日6月24日。(2011.05.20)

■「金の蔵Jr.」の三光マーケティングフーズ,台湾の合弁会社解散。08年6月に現地企業と契約締結,09年2月に会社設立、出店準備進めたが景気停滞で出店はせずに解散。今月6日の取締役会で決議。23日解散手続き開始。(2011.05.20)

■「備長扇屋」等のヴィア・ホールディングス、主要株主(大株主2位)のアサヒビールと関係強化。アサヒに出資要請、24億円調達、新規出店や改装の原資とする。「A種優先株式」の第三者割当方式によるため、普通株式の希薄化はせず、持株比率・株主順位の変更はなし。ヴィアでは自己資本比率が9.2%に低下し財務体質の改善が課題となっていた。(2011.05.27)

2011年4月 ← 2011年5月 → 2011年6月