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11月の、「経営統合を視野に入れた業務提携」は、ご存知のとおり、米穀卸「神明」による ここに至るまでには、いくつかの段階を経ています。流れを簡単にみていきます。
元気寿司の株式は当時まで10数年、グルメ杵屋が一定割合を所有、同社の影響下にありました。 ■次に、今年4月、カッパ・元気の提携を「予感させる出来事」が起こります。 この時点で、「神明が早晩、回転寿司業界の再編に向けカッパ株の追加取得に動くであろう」 ■そして半年後、10月、カッパは「不採算店50店舗の閉鎖」を発表 次いで同月末、神明はカッパの筆頭株主ジェム・エンタープライズから全株式取得、 ■翌11月には、表題のとおりカッパと元気の「経営統合を視野に入れた業務提携」が発表され、 カッパの経営トップは刷新、創業家の徳山代表取締役は退任し、
一方、カッパと元気の同年度期末予想売上高(カッパは14年2月期予想931億円、 「店舗数」については、上述のとおりカッパは10月の大量閉鎖でスシローに抜かれましたが、 今後「経営統合」となれば、スシローを脅かすライバル企業(グループ)となりえるでしょう。 ───────────────────────────────────── ・・・さて、この「経営統合」、具体的にどのような形態となるのかは今後の協議とされていますが、 仕入・配送等の共同化のみ行い、既存のブランドを全て存続させて 仕入等のスケールメリット追求は当然として、両社のこれら複数の店舗ブランドについて、 「かっぱ寿司」と「魚べい」の業態・フォーマット(105円、高速レーン・・・)は、良く似ています。 ・・・とにかく、「スシロー」に匹敵する・あるいは凌駕するような、 そして他方、統合に向けた動きが「進まない」(現状のまま、あるいは、後退)といった結果も、 ・・・来年も目が離せません。 ───────────────────────────────────── ご参考まで、「2012年度」の回転寿司企業・売上高ランキングは、以下のとおりです。 【1位】あきんどスシロー 111,304百万円(12年9月期)、336店舗 (注)カッパ・クリエイトHD、元気寿司は連結決算。店舗数も決算期末時点。
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【フードビジネス総研の経営資料・調査研究レポート】 |
外食上場企業総覧2015 外食上場企業の全体動向・業態別動向・企業別現状分析 調査・分析 【2015年10月発行・A4判208ページ】 ISBN 978-4-9908008-2-6 定価(本体27,750円+税) 日本の外食チェーン50(2015年版) 我が国を代表する外食大手チェーン50をピックアップ。業績・戦略データを個別・業態別に徹底分析。 【2015年6月発行・A4判190ページ】 ISBN 978-4-9908008-1-9 定価(本体18,500円+税) |
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