「餃子の王将、息切れ」の見方・・・???私は、そんなことは言っていません!!
(一度だけ、ネットメディアの取材に答えてみたら・・・)/2011年9月27日記す。
■マスメディア(主にTV局)からの、取材依頼・コメント提供について、当サイトに書いたことがあるが、
先日は(といっても、もう半年以上前)、メディアといっても、
珍しく「インターネットのニュースサイト」からコメント依頼があった。
(そのニュースサイトからは、思い起こしてみれば過去1回だけ、取材依頼が来たことがあったのだが、
例によってあまりにも突然かつショートスパンでの依頼だったため、タイミングが合わないということで
丁重にお断りしていた。)
それで、今回は「餃子の王将の既存店が遂に前年割れを始め、息切れ状態だが、
このことでコメントを」という依頼であった。
通常、TVあるいは新聞社であれば、電話、あるいは対面しての取材依頼となるが、
ここはサイトらしく、依頼も、こちらからのコメントも、全てメールで、ということであった。
(ちなみに、コメント報酬は無料。)
この時も、「突然の連絡・かつ当日夕方まで」に、という依頼であったが、
たまたま時間的余裕があったのと、
いちいち話さなくてもメールだけでOK、
しかも、王将についてはコラムで何度か取り上げてきたので、
この時だけは
「前に一度お断りしているし、今回はこうした条件が揃ったから、良しとするか・・・」ということで、
お受けすることにした。
(というか、受諾の意思表示と同時に、依頼のあったことに対するコメントを書いて、
メールで送った。ただ、それだけ。)
それで、どうなったかというと・・
顛末は以下の通り。
以下は、私が返信したメールの内、依頼に対するコメント部分である
(原文ママ。ただし、先方のお名前部分は伏字にした)。
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王将フードサービスの月次既存店売上高が、8ヶ月連続前年割れとなっている件
については、あまりマイナスイメージでは捉えていません。
そもそも、新店による売上増が加味されない既存店売上高において、
その前年同月比が、これまでの王将のように2ケタの伸びを「し続ける」
のは、あり得ないことです。
私は、昨年1月ごろに既に、
「既存店ベースで、どこまで高数値を継続できるのかが、考慮される時期に入ってくる」
と、考えていました。
また、王将の既存店売上が「驚異的な伸び」を示している時は、
客数が大変多くなり、ウェイティングが恒常的に発生しており、
料理・サービスの質が低下しないか、従業員が疲弊しないか、
心配になるほどでした。
(したがいましてこの時期、私は逆に、王将をあまり利用しなくなっていました。
しかし、ようやく最近、「異常な客足」が落ち着いた状況になってきたので、
もともと好きであった王将に、また通ってみようかと思っています。)
○○様ご指摘の通り、「下がっている」とは言っても、
一昨年対比で まだプラスとなっていますし、
この状態から大きく落ち込む事無く、「現状維持」していければいいのでは、
とみています。
簡単ですが、以上です。宜しくお願いいたします。
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■このようなコメントを送ったところ・・・・
(「息切れ」を後押しするコメントを期待されていたとしたら、
多分に挑戦的で皮肉っぽい内容であったかもしれないが・・・)
数時間後には、当該ニュースサイトの「王将、息切れ」のニュースがアップされ・・・
私の上のコメントがどのように使われたかというと、
それは、「抜粋や要約の域をとうに超える代物」であった。
前段の、「ここまでが異常な伸びであった」の部分を意訳したのはまだいいにしても、
後段の、おまけで(括弧書きで)書いた、
(したがいましてこの時期、私は逆に、王将をあまり利用しなくなっていました。
しかし、ようやく最近、「異常な客足」が落ち着いた状況になってきたので、
もともと好きであった王将に、また通ってみようかと思っています。)
の部分だけクローズアップし、この部分を、
「私個人が・・・また行ってみようと思います」ではなく、
「混雑に辟易していた世の多くの消費者は、王将に戻っていくでしょう」(??)
というような内容に書き換えられていて、
しかもここがコメントの核心のように書かれていたから、
「唖然」を通り越した!
■しかし、いちいち、抗議もしませんでした。
だって、その頃には、先方の関心は、「王将」どころか、
「芸能ネタ」か「スポーツ」かわからないが、きっと全く別の所へと、
猛烈なスピードで去っていってしまった後でしょうから。
ついでにもう一点、この(私の書いたものをもとにした、私のものとは全く別の)コメントは、
弊社名と、私の名前も載ったのだけど、
(この、社名・名前を載せることについては、先方から確認があり、了承した。
まさか、コメントが書き換えられるとは思っていなかったので。)
故意にそうしたのか不明だが、社名は合っていたけど、私の名前が一文字、誤植になっていた。
ということで、私はそんな名前ではないし、まあ良しとしますか!
written byフードビジネス総合研究所