外食上場企業ランキング 2015

独自に集計・分析!(2016年5月作成)

下記の前提条件のもとに収集整理しています。サンプリング条件の設定や集計方法の違いから、他の類似のランキングとは結果が同一とならないと思われます。


(注1)対象は、2016年4月1日時点における上場企業(TOKYO PRO Market除く)で当該企業における外食事業売上比率(連結決算がある企業は連結ベース)が51%以上を目安に抽出した。「外食」とは、消費者からみて「家の外で調理された料理・飲物を家の外で飲食する」ことをいい、ここでは、給食事業・遊興飲食業および料理品小売業(中食)を除いた「最狭義の外食」(フードビジネス総合研究所による定義)をその範囲とする。また、これら前提をベースに企業の規模や事業内容等を総合的に勘案し、対象とするか否かを判断する場合もある(例えば、上場企業である株式会社ダスキンは外食事業比率が51%に満たないがその売上規模は500億近くあるため、同社外食事業部門の売上高及び売上高伸び率のみ対象とした)。なお「デニーズ」等のセブン&アイ・フードシステムズは、それ自体は非上場企業であり、上場しているのはあくまで親会社のセブン&アイ・ホールディングスであるため、対象外。


(注2) 2015年4月から2016年3月の決算を対象とした。



外食上場企業ランキング 2015 対象企業(五十音順)

アークランドサービス/アトム/あみやき亭/安楽亭/壱番屋/一六堂/イートアンド/うかい/梅の花/ヴィア・ホールディングス/SFPダイニング/エスエルディー/エー・ピーカンパニー/王将フードサービス/大戸屋ホールディングス/(※)海帆/カッパ・クリエイト/カルラ/かんなん丸/関門海/木曽路/きちり/銀座ルノアール/くらコーポレーション/クリエイト・レストランツホールディングス/グルメ杵屋/グローバルダイニング/元気寿司/幸楽苑ホールディングス/ココスジャパン/コロワイド/サイゼリヤ/サガミチェーン/サトレストランシステムズ/サンマルクホールディングス/三光マーケティングフーズ/JBイレブン/ジェイグループホールディングス/ジー・テイスト/ジョイフル/ジョリーパスタ/すかいらーく/精養軒/ゼットン/ゼンショーホールディングス/大庄/ダイナック/ダイヤモンドダイニング/ダスキンフードグループ(売上高のみ)/WDI/チムニー/銚子丸/テンアライド/東京一番フーズ/東天紅/東和フードサービス/ドトール・日レスホールディングス/鳥貴族/トリドール/日本KFC ホールディングス/日本マクドナルドホールディングス/ハイデイ日高/ハチバン/ハブ/(※)バルニバービ/B-Rサーティワンアイスクリーム/ヒューマンウェブ/ひらまつ/フジオフードシステム/フジタコーポレーション/フライングガーデン/フレンドリー/ブロンコビリー/ペッパーフードサービス/ホットランド/ホリイフードサービス/松屋フーズ/マルシェ/丸千代山岡家/モスフードサービス/物語コーポレーション/ヨシックス/吉野家ホールディングス/ライフフーズ/リンガーハット/ロイヤルホールディングス/ワイエスフード/ワイズテーブルコーポレーション/ワタミ(全89社)(株)は省略。(※)は2015年度新規上場。


■外食上場企業 売上高ランキング(2015年度)

外食上場企業 売上高ランキングベスト10(2015年度)

(注)単位:%。カッコ内の数字は、2014年度の順位。企業名右の(*)は、連結決算。

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【コメント】


2015年度(15年4月から16年3月期決算対象)の外食上場企業・売上高ランキング(ベスト10)は上表のとおりとなった。10社の顔ぶれには変化がなかったが、一部において順位の変動がみられた。


3位であった日本マクドナルドホールディングスは△14.8%(伸び率ランキングワースト3位)で2千億円を割り込み1,894億73百万円で4位となり、5位であったコロワイドが31.9%の大幅増収を遂げ一気に2千億円を超し(2,341億38百万円)、3位となった(伸び率ランキングで4位)。コロワイドの大幅増収要因はM&Aであり、当年度は「かっぱ寿司」のカッパ・クリエイトが通年で寄与した(子会社化した14年度は第4四半期のみ連結)。


6位であったワタミは△17.4%の減収(伸び率ランキングワースト2位)で1,282億46百万円となり、8位にランクダウンした。国内外食事業が△19.9%・119億円減収で5百億円を割ったほか、食事宅配・介護(期中に売却)・海外外食の全事業セグメントで売上高を減らした。16年度の連結売上高は△22.0%の1,000億円ちょうどの予想を出した。


10位のくらコーポレーションは8.6%増収で売上高1千億円企業の仲間入りをした(1,053億6百万円)。店舗数を着実に上積みし既存店売上高も好調を維持した。


なお11位はこちらも大型M&Aによる大幅増収を記録(49.0%増で伸び率ランキング2位)、同じく1千億を超したクリエイト・レストランツ・ホールディングスがランクインしている(前年度17位)。期中に和食FR(ファミリーレストラン)「かごの屋」のKRフードサービスを子会社化した。また、12位のトリドールも国内「丸亀製麺」のほか海外事業を大きく伸ばす等して9.5%増収の955億87百万円としており、16年度は1千億円超を見込んでいる。


11位以降89位までの全ランキングは以下のとおり((*)は連結決算。数値は売上高で単位:百万円)。


11(株)クリエイト・レストランツ・ホールディングス (*) 103,271
12(株)トリドール (*) 95,587
13 日本KFCホールディングス(株) (*) 88,180
14(株)松屋フーズ (*) 83,947
15 カッパ・クリエイト(株) (*) 80,320
16(株)王将フードサービス 75,317
17(株)モスフードサービス (*) 71,113
18(株)大庄 (*) 70,765
19(株)サンマルクホールディングス (*) 66,056
20(株)ジョイフル (*) 62,880
21(株)ココスジャパン 58,511
22(株)アトム (*) 52,830
23 チムニー(株) (*) 47,786
24(株)木曽路 44,161
25(株)壱番屋 (*) 44,014
26(株)ダスキン/フードグループ(注:セグメント売上高)44,007
27(株)リンガーハット (*) 41,129
28 サトレストランシステムズ(株) (*) 40,061
29(株)グルメ杵屋 (*) 38,552
30(株)幸楽苑ホールディングス (*) 38,206
31(株)ハイデイ日高 36,795
32(株)ダイナック 36,134
33(株)物語コーポレーション (*) 33,432
34(株)フジオフードシステム (*) 33,324
35 元気寿司(株) (*) 32,318
36(株)ホットランド (*) 30,941
37(株)ヴィア・ホールディングス (*) 30,351
38(株)あみやき亭 (*) 29,955
39(株)ダイヤモンドダイニング (*) 29,820
40(株)梅の花 (*) 29,410
41 SFPダイニング(株) 28,598
42(株)WDI (*) 27,629
43(株)ジー・テイスト (*) 27,598
44(株)大戸屋ホールディングス (*) 26,012
45(株)サガミチェーン (*) 25,887
46 イートアンド(株) 23,004
47(株)エー・ピーカンパニー (*) 21,839
48 アークランドサービス(株) (*) 20,942
49(株)銚子丸 19,086
50(株)鳥貴族 18,659
51 B-Rサーティワンアイスクリーム(株) 18,561
52(株)安楽亭 (*) 17,081
53(株)ジョリーパスタ 16,810
54(株)ペッパーフードサービス 16,198
55(株)ブロンコビリー 15,926
56 テンアライド(株) (*) 15,521
57(株)ワイズテーブルコーポレーション (*) 15,011
58(株)三光マーケティングフーズ 14,492
59(株)ジェイグループホールディングス (*) 13,823
60(株)ライフフーズ 13,029
61(株)うかい 12,071
62(株)ひらまつ (*) 11,815
63(株)ヨシックス 10,975
64 東和フードサービス(株) 10,357
65(株)ゼットン (*) 10,141
66(株)丸千代山岡家 10,068
67 マルシェ(株) 9,750
68(株)一六堂 (*) 9,645
69(株)ハブ 9,540
70(株)グローバルダイニング (*) 9,537
71(株)フレンドリー 8,675
72 ホリイフードサービス(株) 8,224
73(株)カルラ (*) 8,050
74(株)銀座ルノアール (*) 7,601
75(株)きちり 7,371
76(株)フライングガーデン 7,218
77(株)ハチバン (*) 7,056
78(株)JBイレブン (*) 6,654
79(株)バルニバービ (*) 6,642
80(株)東天紅 6,217
81(株)海帆 (*) 5,922
82(株)かんなん丸 (*) 5,796
83(株)エスエルディー 5,272
84(株)関門海 (*) 5,207
85(株)フジタコーポレーション 5,149
86(株)ゼネラル・オイスター (*) 3,893
87(株)東京一番フーズ (*) 3,816
88(株)精養軒 3,003
89 ワイエスフード(株) (*) 1,806

■外食上場企業 事業セグメント・カテゴリー売上高ベスト10(2015年度)

外食上場企業 事業セグメント売上高ベスト10(2015年度)

(注)単位:百万円。企業名右の(*)は、連結決算。

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【コメント】


上場企業は、その決算情報において、企業の売上高のほかに、複数の事業部門を持つ場合は事業部門別の売上高を開示している。
(事業セグメント、あるいはカテゴリー情報として開示。)これは外食上場企業についても例外ではない。
弊社では毎年、このセグメント・カテゴリー別データを収集・加工・分析している。


いくつか例示すると、(株)ゼンショーホールディングスは「牛丼カテゴリー」(すき家、なか卯)、「レストランカテゴリー」(ココス、ビッグボーイ等)、「ファストフードカテゴリー」(はま寿司、久兵衛屋等)に分けて、(株)サイゼリヤは「日本」と「アジア」を別々に、日本KFCホールディングス(株)であれば非外食部門(「ピザハット事業」等)は除外し外食部門(「KFC事業」)のみを、 (株)ダイナックはコントラクト事業部門等を除いた「レストラン・バー」事業のみの業績を知ることができる。


弊社定義の上場外食事業は89社あるが(「最狭義の外食」事業が売上高の過半を占める企業)、これらを細かく検証していった結果、事業セグメント・カテゴリーの数は「122」となった(15年度)。


なお、「セグメンテーション・カテゴライズの仕方」はあくまで各企業の意思で実施されているものである。
そのため、「ここはもう少し細かく分類した方がいいのではないか」という声には応えられない場合がある。
また、データ加工上、弊社判断によりいくつかの事業セグメント・カテゴリーを一括りにし合算した場合がある。
なお、単一業態や単一ブランドでの展開企業の場合等は「セグメント情報」自体が存在せず、ここでも「企業ベース(連結あるいは非連結)」単位の数値となる。
このように、いずれにしても大なり小なり「主観的なもの」であるし、「厳格な基準により統一」されているものではない。つまり、どのようなセグメンテーションをするかによってある程度、順位が変わってくる場合がある。
そのため、「企業別ランキング」とは異なり、本ランキングはあくまで「参考」という扱いである。


2015年度の売上高ベスト10は上図のとおりである。


■外食上場企業 売上高伸び率ランキング(2015年度)

外食上場企業 売上高伸び率ベスト10(2015年度)

(注)単位:%。カッコ内の数字は、2014年度の順位。企業名右の(*)は、連結決算。

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【コメント】


2015年度(15年4月から16年3月期決算対象)の外食上場企業・売上高伸び率ランキング(ベスト10)は上表のとおりとなった。10社のうち前年度から引き続きランクインしたのが上位4社で、5位以降の6社は新規にランクインした。


調査対象89社の中で最も売上高伸び率が高かったのは、前年度と同様、「いきなり!ステーキ」「ペッパーランチ」等のペッパーフードサービスである。伸び率は84.3%と大変高く(前年度の同社数値よりも29.7PT高い)、売上規模が1年で2倍近くになった。主因は「いきなり!ステーキ」のスピード大量出店である。同ブランドは13年末に1号店、14年末に30店舗とし、当期は一気に47店舗を純増させ期末77店舗としている。


3位のSFPダイニング(42.3%増)は浜焼き居酒屋「磯丸水産」の積極出店が牽引した。同ブランドは前年度の27店舗を上回るペースの43店舗純増で、100店舗を超した(期末111店舗)。


5位には鳥貴族(27.7%増)、6位にはブロンコビリー(22.0%増)がランクインした。それぞれ、焼鳥・均一居酒屋「鳥貴族」、ステーキハウス「ブロンコビリー」を単一ブランドで展開する。また、「かつや」等のアークランドサービスも18.8%増で8位となった。どの社も、店舗数を着実に上積みし既存店売上高も好調であった。


当年度に新規上場(15年4月・東証マザーズ)の海帆(かいはん)が8位にラインクインした(18.8%増)。同社は名古屋を地盤とし、居酒屋「なつかし処昭和食堂」を主力に94店舗(16年3月末時点)を展開する。14年度上場のヨシックス(こちらも名古屋地盤の居酒屋企業。「や台ずし」等201店舗展開、16年3月末時点)も21.9%伸ばし7位にランクインしている。


2位のクリエイト・レストランツ・ホールディングス(49.0%増)は上述のSFPダイニングの親会社であり、当期は新たに和食FR(ファミリーレストラン)「かごの屋」等のKRフードサービスを子会社化したことも大きく寄与、売上高が約1.5倍になり1千億企業の仲間入りをした。4位のコロワイド(31.9%増)は前の期に取得したカッパ・クリエイト(「かっぱ寿司」等展開)の売上高が通年でカウントされたことが、10位のヴィア・ホールディングス(18.4%増。焼鳥居酒屋「備長扇屋」等、多業態展開)は当期中に取得した「パステル」45店舗が10ヶ月分寄与したことが、それぞれ主因である。


■外食上場企業 事業セグメント・カテゴリー売上高伸び率ベスト10(2015年度)

外食上場企業 事業セグメント売上高伸び率ベスト10(2014年度)

(注)単位:%。

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【コメント】


「事業セグメント・カテゴリー別」にて、売上高伸び率についてもランキングを試みた。

2015年度の1位は、企業別ランキングでも1位となった(株)ペッパーフードサービスの「いきなり!ステーキ事業」で、333.8%増という驚異的な伸びを示した。同セグメントは「いきなり!ステーキ」のみにより構成される。13年12月に初出店、14年12月末に30店舗、15年12月末には77店舗と大量スピード出店がなされ、低迷が続いた同社の急浮上をけん引した事業部門である。


2位はこちらも企業別ランキングでも同位となった(株)クリエイト・レストランツ・ホールディングスの「専門ブランドカテゴリー」である(239.5%増)。「吉祥」、「AW Kitchen」といった既存ブランドに加え、既述のとおり当期は和食FR「かごの屋」等のKRフードサービスを取得、これが大きく寄与した。3位は「築地銀だこ」等の「(株)ホットランド/海外」である(94.6%増)。当期はタイでFC22店舗が増加するなどして海外店舗数を63と2倍以上に増加させた。


4位の「(株)物語コーポレーション/専門店部門」(86.5%増)は、寿司・しゃぶしゃぶ食べ放題「ゆず庵」を中心に構成される。当期は同ブランド店舗数が純増8で、部門店舗数を2倍近くに増加させた。5位の「アークランドサービス(株)/その他飲食事業」(67.4%増)は、イタリアンレストラン「チェントペルチェント」等、基幹ブランド「かつや」以外のブランドから構成され、当期はからあげ専門店「からやま」の出店を進めた(なお期末に「からあげ縁」32店舗をグループ化した)。6位の「(株)トリドール/海外事業」(55.2%増)は「丸亀製麺」の出店継続に加え、M&Aを積極実施し「WOK TO WALK」(欧州中心に展開のアジアンファストフードチェーン)、「Boat Noodle」(マレーシアのヌードルチェーン)等をグループ化、海外店舗数を一気に141店舗純増させ243店舗とした。世界1,000店舗を達成した同社は、25年までに「世界の外食企業トップ10入り」を目指すとしている。


この他、7位から順に「(株)サイゼリヤ/アジア」(43.2%増)、「SFPダイニング(株)/単独」(42.3%増)、「(株)大戸屋ホールディングス/海外(直営、FC)」(36.0%増)、「(株)コロワイド/(株)コロワイドMD」(34.7%増)がベスト10にランクインしている。


最後に、「事業セグメント・カテゴリー別売上高」に記載したのと同様、本伸び率ランキングもあくまで「参考」という扱いである。