外食上場企業ランキング2012

独自に集計・分析!(2013年5月作成)

下記の前提条件のもとに収集整理しています。サンプリング条件の設定や集計方法の違いから、他の類似のランキングとは、必ずしも結果が同一とならないと思われます。


(注1) 対象は、2013年4月1日時点における上場企業(TOKYO PRO Market除く)で当該企業における外食事業売上比率(連結決算がある企業は連結ベース)が51%以上を目安に抽出した。また、ここでの「外食」とは、給食事業・遊興飲食業および料理品小売業(中食)を除く「最狭義の外食」をその範囲とし、RC(レギュラーチェーン)方式またはFC(フランチャイズチェーン)方式による店舗展開(VC(ボランタリーチェーン)的手法は除外する)をはかる事業と定義する。また、これら前提をベースに企業の規模や事業内容等を総合的に勘案し、対象とするか否かを判断する場合もある(例えば、上場企業である株式会社ダスキンは外食事業比率が51%に満たないが、その売上規模は500億近くあり無視できないため、同社外食事業部門の売上高及び売上高伸び率のみ、対象とした)。

(注2) 2012年4月から2013年3月の決算を対象とした。


外食上場企業ランキング 2012 対象企業(五十音順)

アークランドサービス/アスラポート・ダイニング/アトム/あみやき亭/安楽亭/壱番屋/一六堂/イートアンド/うかい/梅の花/ヴィア・ホールディングス/エー・ピーカンパニー/王将フードサービス/大戸屋HD/家族亭/カッパ・クリエイト/カルラ/かんなん丸/関門海/木曽路/きちり/銀座ルノアール/くらコーポレーション/クリエイト・レストランツHD/グルメ杵屋/グローバルダイニング/元気寿司/幸楽苑/ココスジャパン/コロワイド/サイゼリヤ/さかい/サガミチェーン/サトレストランシステムズ/サンマルクHD/三光マーケティングフーズ/サンデーサン/JBイレブン/ジェイプロジェクト/ジー・テイスト/ジー・ネットワークス/ジョイフル/スターバックスコーヒージャパン/精養軒/ゼットン/ゼンショーHD/大庄/ダイナック/ダイヤモンドダイニング/ダスキン外食部門(※売上高のみ)/WDI/チムニー/銚子丸/テンアライド/東京一番フーズ/東天紅/東和フードサービス/ドトール・日レスHD/トリドール/日本ケンタッキー・フライド・チキン/日本マクドナルドHD/ハイデイ日高/ハチバン/ハブ/B-Rサーティワンアイスクリーム/ひらまつ/フジオフードシステム/フジタコーポレーション/フライングガーデン/フレンドリー/ブロンコビリー/ペッパーフードサービス/ホリイフードサービス/松屋フーズ/マルシェ/丸千代山岡家/モスフードサービス/物語コーポレーション/吉野家HD/ライフフーズ/リンガーハット/ロイヤルHD/ワイエスフード/ワイズテーブルコーポレーション/ワタミ(全85社)(株)は省略


■外食上場企業 売上高ランキング 2012(ベスト10)

外食上場企業 売上高ランキング 2012

(注)単位:百万円。カッコ内の数字は、2011年度の順位。企業名右の(※)は、連結決算。

・グラフ、コメントの無断転載を禁じます。サイト利用条件


【コメント】


・2012年度の外食上場企業・売上高ランキング(ベスト10)は上のとおりとなった。10社の顔触れに変化はなかったが、当年度は久々の大型M&Aがあったため順位に一部動きがみられた。


・1位から4位までは変動がなかった。1位のゼンショーホールディングス(以下、ホールディングスをHDと略す。)は連結売上首位の座に就いて3年度目となる。当期は3.6%増の4,175億77百万円であった。主軸「すき家」の他、「はま寿司」での出店攻勢が目立った。また、期中に食品スーパー「マルヤ」の子会社化があった。


・店舗閉鎖・FCへの移行等で連結売上の減少が続く日本マクドナルドHDは、当期は既存店売上もマイナスとなり(△3.3%)、2.5%減の2,947億10百万円と3千億を割った。「店舗売上高」では依然1位だが、こちらも1.0%の減少となった(5,298億21百万円)。


・3位の吉野HD は3期連続減収で1,645億99百万円(増減率△0.8%)。はなまるが変則決算(14ヶ月)もあり大幅増、どんも微増だったが、国内外吉野家と京樽がマイナスで、特に京樽の減収率が大きかった。4位のワタミ は前年度に続き二桁の増収で1,577億65百万円(12.5%増)。牽引するのは宅食・海外外食・介護であり、国内外食は減収が継続。なお宅食は5割近い増収で、介護の売上を上回り国内外食の過半を超した。


・5位は、8位からランクアップのコロワイドである。期中に「牛角」等のレックス・HD(子会社化後、商号をレインズインターナショナルに戻した)をM&A。これが大きく寄与し26.0%の増収となった。後述のとおり、同社は売上高伸び率で2位となっている。6位は昨年度と同様、スターバックスコーヒージャパンである(1,165億25百万円)。着実に店舗数を上積みし(純増30)、既存店も103.4%と好調だった結果、8.1%の増収。13年には1,000店舗を達成の見込みである。


・ロイヤルHDとドトール・日レスHDはともに順位を落とした。但しいずれも増収である。特にロイヤルHDは4期連続減収から5.2%の増収に転じ、1,149億57百万円で7位。「カウボーイ家族」への転換継続、「ロイヤルホスト」「てんや」既存店がプラスとなった。コントラクトやホテル事業も増収であった。ドトール・日レスは0.1%の微増で1,078億25百万円、8位。海外店舗数を伸ばし、「星乃珈琲店」が好調であったが、「ドトールコーヒーショップ」等主軸の国内カフェ部門で店舗数が減少した。


・9位(サイゼリヤ)と10位(カッパ・クリエイトHD)は変動がなかった。サイゼリヤは4.4%、カッパは1.6%の増収。サイゼリヤは、既存店(国内)は前年を割ったが、店舗数を着実に伸ばし(純増71・連結)と伸ばし海外既存店も堅調で、売上1,000億超を果たした。


・なお、11位以下のランキングは下の通り。


【11】日本ケンタッキー・フライド・チキン * 85,864 【12】松屋フーズ * 79,091 【13】くらコーポレーション 78,971 【14】大庄 * 78,014 【15】王将フードサービス * 74,365 【16】トリドール * 70,906 【17】モスフードサービス * 62,371 【18】ジョイフル * 58,677 【19】ココスジャパン 57,180 【20】ダスキン(外食部門)48,804 【21】サンマルクHD * 48,796 【22】木曽路 45,391 【23】チムニー 41,995【24】アトム * 40,601 【25】壱番屋 * 39,796 【26】クリエイト・レストランツ・HD * 37,167 【27】幸楽苑 * 36,067 【28】グルメ杵屋 * 35,931 【29】リンガーハット * 35,073 【30】ダイナック33,254 【31】梅の花 * 30,029 【32】ハイデイ日高 29,520 【33】ヴィア・HD * 28,348 【34】三光マーケティングフーズ 25,884 【35】サトレストランシステムズ * 25,783 【36】ダイヤモンドダイニング * 25,015 【37】元気寿司 * 24,598 【38】あみやき亭 * 23,210 【39】フジオフードシステム * 22,846 【40】B-Rサーティワンアイスクリーム 20,783 【41】大戸屋HD * 20,390 【42】イートアンド 19,808 【43】物語コーポレーション 18,216 【44】銚子丸 17,906【45】WDI * 17,702 【46】サンデーサン 17,137 【47】安楽亭 * 16,183 【48】ジー・テイスト 15,503 【49】テンアライド * 15,308 【50】ワイズテーブルコーポレーション * 13,538 【51】アークランドサービス * 12,797 【52】マルシェ 12,206 【53】ライフフーズ 12,089 【54】グローバルダイニング * 11,813 【55】うかい 11,687 【56】エー・ピーカンパニー * 11,387 【57】ひらまつ * 11,081 【58】一六堂 * 10,043 【59】東和フードサービス 10,013 【60】ブロンコビリー 9,983 【61】ジェイグループHD * 9,966 【62】フレンドリー 9,478 【63】丸千代山岡家 8,909 【64】ゼットン * 7,721 【65】ハブ 7,586 【66】ホリイフードサービス 7,506 【67】カルラ * 7,353 【68】アスラポート・ダイニング * 7,320 【69】ジー・ネットワークス 7,297 【70】フジタコーポレーション 6,986 【71】フライングガーデン 6,943 【72】東天紅 6,846 【73】銀座ルノアール * 6,568 【74】かんなん丸 6,370 【75】ハチバン * 5,960 【76】きちり 5,777 【77】関門海 * 5,624 【78】さかい 5,483 【79】JBイレブン 5,359 【80】ペッパーフードサービス 5,239 【81】東京一番フーズ * 3,243 【82】精養軒 3,034 【83】ワイエスフード * 2,201 【-】サガミチェーン * 22,599 【-】家族亭 * 19,452


(売上高単位:百万円。(株)は省略。社名右の * は連結決算。HDはホールディングスの略。その他ランキングの設定条件上欄参照。無断転載を禁じます。)

■外食上場企業 売上高伸び率ランキング 2012(ベスト10)

外食上場企業 売上高伸び率ランキング 2012

(注)単位:% カッコ内の数字は、2011年度の順位。企業名右の(※)は、連結決算。

・グラフ、コメントの無断転載を禁じます。サイト利用条件


【コメント】


・2012年度の外食上場企業売上高伸び率ランキング(ベスト10)は上のとおりで、10社中7社が前年度から入れ替わった。


・1位は、ランキング初登場、36.9%の伸びを記録したエー・ピーカンパニー(12年9月、東証マザーズ上場)である。同社は2001年創業、居酒屋「塚田農場」等141店舗(ライセンス店舗含む。13年3月末時点。)を展開する。同社最大の特徴は、生産段階に直接携わるバーティカルなビジネスモデルであり、自社農場で育てた地鶏や、漁師との直接取引による「今朝獲れ鮮魚」を店舗で提供する。同社では14年3月期も38.6%の伸びを見込んでいる。2位は、近年屈指の大型M&Aを実施、「牛角」「土間土間」等のレックス・HD(商号をレインズインターナショナルに戻した)を子会社化したコロワイド(26.0%増)である。売上高ランキングでは8位から5位へジャンプアップした。レインズのグループ化が通年寄与する14年3月期も17.6%増の予想を発表している。3位も伸び率ベスト10初登場のゼットンである(19.1%増)。「The PARK BANQUET」(名古屋テレビ塔)等公共施設に加えハワイアン業態「ALOHA TABLE」等計11の新規出店を行った上、既存店売上が7.7%増と好調であった。


・4位は「かつや」のアークランドサービス(17.0%増)、5位は「丸亀製麺」のトリドール(16.1%増)である。アークランドサービスは3年度連続、トリドールは07年度の当ランキング開始以降6年度連続で、実質的ベスト5に入り続けている(両社、単独から連結への決算方式変更の年度についてはランキング対象外としている)。


・以下、6位が「焼肉きんぐ」等多業態の物語コーポレーション(15.6%増)、7位は洋食の老舗・精養軒(15.3%増)、8位はワタミ(12.5%増)、9位は英国風パブ「HUB」等のハブ(11.4%増)、10位は居酒屋「はなの舞」等を展開、12月に再上場のチムニー(11.2%増)となっている。7位・精養軒は昨年度75位。減収が5期続き特にここ2期は前年比8割台の売上が続いていた所、当期に底を打ち増収に転じたもの。レストラン営業に加え宴会等の売上増が大きかった。10位のチムニーは、期中に「升屋」12店舗取得やコントラクト事業84店舗の受託開始等があった。


・一方で、昨年度1位であったダイヤモンドダイニング(今年度は7.7%増で21位)の他、5位であった一六堂(同1.9%増・49位)、6位であったイートアンド(同5.4%増・31位)、7位であったハイデイ日高(同ダイヤモンドダイニングと同じく7.7%増の21位)、8位であったサンマルクHD(9.1%増・16位)、9位であった丸千代山岡家(同2.3%増・47位)、10位であったゼンショーHD(3.6%増・41位)の7社はベスト10圏外となった。


・11位以下のランキングは下の通り。


【11】ホリイフードサービス 10.5  【12】WDI * 10.0  【12】かんなん丸 10.0  【14】銀座ルノアール * 9.7  【15】きちり 9.3  【16】サンマルクHD * 9.1  【16】大戸屋HD * 9.1  【18】フジオフードシステム * 8.6  【19】安楽亭 * 8.3  【20】スターバックスコーヒージャパン 8.1  【21】ハイデイ日高 7.7  【21】ダイヤモンドダイニング * 7.7  【23】東京一番フーズ * 7.4  【24】クリエイト・レストランツ・HD * 7.3  【25】あみやき亭 * 7.2  【26】ワイズテーブルコーポレーション * 6.6  【27】三光マーケティングフーズ 6.5  【28】くらコーポレーション 6.1  【29】アトム * 6.0  【29】元気寿司 * 6.0  【31】イートアンド 5.4  【32】ロイヤルHD * 5.2  【33】ブロンコビリー 5.1  【34】 東和フードサービス 4.9  【35】王将フードサービス * 4.7  【35】ジェイグループHD * 4.7  【35】ひらまつ * 4.7  【38】松屋フーズ * 4.5  【39】サイゼリヤ * 4.4  【40】東天紅 4.1  【41】ゼンショーHD * 3.6  【41】B-Rサーティワンアイスクリーム 3.6  【43】銚子丸 3.0  【44】壱番屋 * 2.9  【45】木曽路 2.8  【46】幸楽苑 * 2.5  【47】丸千代山岡家 2.3 【48】ライフフーズ 2.0  【49】一六堂 * 1.9  【50】カッパ・クリエイトHD * 1.6  【50】サトレストランシステムズ*1.6  【52】ココスジャパン 1.4  【53】リンガーハット * 1.1  【53】カルラ * 1.1  【53】ペッパーフードサービス 1.1  【56】梅の花 * 1.0  【57】うかい 0.6  【58】ハチバン * 0.4  【59】アスラポート・ダイニング * 0.2  【60】ドトール・日レスHD * 0.1  【61】ダスキン(外食部門)△0.0  【62】モスフードサービス * △0.5  【62】サンデーサン △0.5  【64】吉野家HD * △0.8  【65】グローバルダイニング * △0.9  【66】グルメ杵屋 * △1.3  【67】大庄 * △1.5  【68】ジョイフル * △2.3 【68】フライングガーデン △2.3  【70】日本マクドナルドHD * △2.5  【71】日本ケンタッキー・フライド・チキン * △2.6  【72】テンアライド * △2.7  【73】ジー・ネットワークス △3.0  【74】ヴィア・HD * △4.8  【75】さかい △5.3  【76】フレンドリー △5.6  【77】マルシェ △6.4  【78】ジー・テイスト △8.3  【79】フジタコーポレーション△14.7  【80】ワイエスフード * △22.5


(単位:%。(株)は省略。企業名右の*は連結決算。数値は四捨五入により小数点第一位まで算出。小数点第一位が同値の場合は順不同で同位とした。家族亭*、関門海*、サガミチェーン*、JBイレブン、ダイナックは決算期変更のため対象外。無断転載を禁じます。)

■外食上場企業 経常利益率ランキング 2012(ベスト10)

外食上場企業 経常利益率ランキング 2012

(注)単位:% カッコ内の数字は、2011年度の順位。企業名右の(※)は、連結決算。

・グラフ、コメントの無断転載を禁じます。サイト利用条件


【コメント】


・2012年度の外食上場企業経常利益率ランキング1位は、外食上場企業屈指の高価格帯レストランを運営する、ひらまつが初めてその座に就いた(17.2%)。かつては4.6%(07年度)と高くはなかったが、そこから6.8%→9.6%(9位)→13.6%(7位)→15.4%(2位)と、右肩上がりに利益率を良化、ランクを上昇させてきた。当期は、ウェディング売上増・徹底したコスト見直し継続で、経常利益率は1.8PT良化した。


・2位から5位も経常利益率上位の常連企業が連なる。2位はFFかつ丼・とんかつ「かつや」のアークランドサービス(15.7%)、3位はFRステーキハウス「ブロンコビリー」のブロンコビリー(14.4%)、4位はB-Rサーティワンアイスクリーム(13.8%)、5位は「サンマルクカフェ」等多業態のサンマルクHD(13.6%)である。これらで5社で1位から5位がシャッフルされた形となった。順位・率ともに上位2社(ひらまつ、アークランドS)はアップ、3位~5位の3社はダウンした。


・以下、6位が中華食堂「日高屋」のハイデイ日高(12.3%)、7位が「餃子の王将」の王将フードサービス(12.2%)、8位がカレーハウス「CoCo壱番屋」の壱番屋(10.9%)、9位が居酒屋「天地旬鮮 八吉」の一六堂(10.7%)、10位がサイゼリヤ(10.1%)である。この中で初登場は、一六堂である。漁港の「買参権」を持ち、鮮魚を直接仕入れる強みを持つ。利益率はもともと高く毎年20位以内であったが、当期に1.8PT良化で10%を超しベスト10入りした。昨年度10位だったトリドールは0.9PT低下の9.7%で11位となった。

■外食上場企業 経常利益額ランキング 2012(ベスト10)

外食上場企業 経常利益額ランキング 2012(ベスト10)

(注)単位:百万円。カッコ内の数字は、2011年度の順位。企業名右の(※)は、連結決算。

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【コメント】


・2012年度の外食上場企業・経常利益額ランキング(ベスト10)は、上のとおり。売上高ランキングと同様、顔触れはほぼ固定され、順位も大きな動きはない(10位に壱番屋がランクインし、代わりに吉野家HDが22位で圏外)。
売上高では1位のゼンショーHDは2位で、同2位の日本マクドナルドHDが1位である(昨年度も同様であった)。なお、ゼンショーは△28.1%・マクドナルドは△13.9%とともに大幅減益で、3位のサイゼリヤも△12.2%と、上位3社は揃って2桁の減益となっている。逆に大きく増益としたのはスターバックスコーヒージャパンで、20.9%増の9,742百万円とし、王将フードサービスを抜き4位に就いている。


・売上高ランキングの結果とクロスさせてみる。経常利益額ベスト10企業のうち、売上高ベスト10に入っていない企業は、王将フードサービス(売上高は15位)、トリドール(同16位)、サンマルクHD(同21位)、壱番屋(同25位)である。逆に、売上高ベスト10企業で経常利益額ベスト10圏外であるのは、吉野家(売上高3位・経常利益額22位)、コロワイド(同、順に5位・14位)、ロイヤルHD(同7位・19位)、カッパ・クリエイトHD(同10位・43位)である。両ランキングでベスト10となっているのは、冒頭に述べたゼンショーHDと日本マクドナルドHDのほかに、ワタミ、スターバックスコーヒージャパン、ドトール・日レスHD、サイゼリヤの6社である。

■外食上場企業 ROA(総資産経常利益率)2012(ベスト10)

外食上場企業 ROA(総資産経常利益率)2012(ベスト10)

(注)単位:% カッコ内の数字は、2011年度の順位。企業名右の(※)は、連結決算。

・グラフ、コメントの無断転載を禁じます。サイト利用条件


【コメント】


・総資産経常利益率(ROA)は資産に対する経常利益の割合であり、資産回転率(売上高を総資産で除したもの)と売上高経常利益率に分解される。ROAを上げるためには、資産回転率を上げるか売上高経常利益率を高めるかということになる。概ね、売上高経常利益率が高い企業はROAも高いことが多い。なお、店舗ベースの投資収益性をみる場合には同じ概念でROIが用いられる。さて、2012年度・外食上場企業ROAベスト10は上のグラフのとおりとなった。


・1位は「かつや」のアークランドサービスで、これで5年度連続での首位である。今年度は2位に8PTの大差をつけている。昨年度2位のクリエイト・レストランツ・HDは7.7PT低下の15.9%で10位。海外事業が赤字で利益率低下、一方で資産は増加したため。代わりに2位には5位からランクアップのハイデイ日高が就いている(19.8%)。以下、3位ブロンコビリー(19.5%)、4位B-Rサーティワンアイスクリーム(19.0%)である。新たにベスト10にランクインしたのは、5位のきちり(昨年度40位)、8位の一六堂(同18位)、ひらまつ(同14位)、10位のスターバックスコーヒージャパン(同13位)である。タニタとの提携が話題となったきちりは、昨年度の6.6%から11.5PTも良化させた。177.4%の大幅増益のうえ、総資産が減少した。経常利益率1位に就いたひらまつは、ROAも1.6PT良化させた。昨年度9位の王将フードサービスは15.8%と僅差で12位、同10位であった銚子丸は21位へとランクを落とした。

■外食上場企業 自己資本比率ランキング 2012(ベスト10)

外食上場企業 自己資本比率ランキング 2012(ベスト10)

(注)単位:百万円。カッコ内の数字は、2011年度の順位。企業名右の(※)は、連結決算。

・グラフ、コメントの無断転載を禁じます。サイト利用条件


【コメント】


・2012年度外食上場企業・自己資本比率ランキング(ベスト10)は上図のとおりである。自己資本比率は「資本構成」の良否を表す指標であり、ベスト10には成長性や収益性のランキングには登場しない顔ぶれも見える。


・1位は銀座ルノアール(84.0%)で、当期はキーコーヒーと資本・業務提携したり、新業態「ミヤマ珈琲」を出店したりといった動きがあった。なお同社は今年度「売上高伸び率」で9.7%増・14位となっている(昨年度は38位)。2位は経常利益率やROAでもベスト3に入るブロンコビリー(82.1%)、3位は昨年度1位、「庄や」等大庄の居酒屋を埼玉等にFC展開のかんなん丸(81.4%)である。 4位以下は、ドトール・日レスHD(80.5%)、あみやき亭(79.2%)、サンマルクHD(79.0%)、モスフードサービス(78.8%)、サイゼリヤ(78.3%)、日本マクドナルドHD(75.4%)、三光マーケティングフーズ(75.3%)、木曽路(75.3%)がランクインしている。日本マクドナルドHDは2.6PTアップでの再ランクイン(昨年度12位)である。


・なお、外食上場企業全社の自己資本比率単純平均値は47.9%、中央値は46.6%であった。